未経験から
ITエンジニアになろう

ITエンジニアになりたいけどなんか難しそうと思って踏み出せないでいませんか? たしかに誰もが簡単になれる業種ではありませんが、正しい手順をふめば就業率はぐんと高まります。では就職や転職で成功するための、未経験でも迷わず挫折しないための方法とは…?

みなさん初めまして。これから大変な時代に突入しそうな雰囲気が充満してる昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。あらゆる業種が軒並み苦境に立たされている中で、IT分野は売上が前年比60%増とか、ありえない数字をたたき出しているのも、時代なんだろうなぁと思う今日この頃です。

今後もしばらくは先行きが不透明な状態が続くともいわれていますが、変わらず、またはそんな状況だからこそ逆に成長している産業があるのも事実です。

私は20年に渡ってクリエイター一筋で仕事をしてきたのですが、これからという方には、ここではあえてエンジニア、プログラマー職をおすすめしたいと思っています。というのも、私が業務を通じて見ている中で、ITエンジニア、プログラマーという職種は、今後もますます需要が増していくという安定感と、そのスキルを身につけた人の価値観がすごく高い業種だからです。

このページをご覧になられているということは、きっとITエンジニア・プログラマーという職業に興味を持ってあるのではと思います。この職業は必要なスキルに特別感があるぶん仕事が絶えず単価も高いため、魅力的ではありますが、反面初心者にはとっつきにくく難しいというのが難点です。

ですが、システム系はとにかく単価が高いため、効率よく稼ぐことができます。ECサイトとかクラウドシステムとかは今後もますます伸びていく産業の代表格ですが、そんな分野にかかせないのがWEBクリエイターであり、さらにもっと専門性が高く、単価が高いのがITエンジニア、プログラマーといった職種なのです。

さらに今ではどこの企業もこれまでの働き方を見直し、無駄を省いて生産性を上げることを重要課題として取り組んでいます。そのためITをもっとうまく活用しようという動きがより活発になってきています。だからこそITエンジニアやプログラマーといった業種は、世の中が不況といっている時でも求人が多いうえに、働き方も会社勤めだけでなく、フリーランスや副業在宅ワークなど、色々な働き方で高単価の求人案件が豊富にあるのです。また完全な実力主義の世界ですので、中高年でも能力さえあればOKという傾向が強いのも魅力です。これから社会人になる新卒の方、これまで別の職種についていたけど、将来に不安を抱えて転職を考えている方は、IT系の道を目指すのは、時代の流れにあっていますし、その選択は正解だと思います。

最初は誰もが初心者からのスタートです。難易度は高いですがみんなが等しく可能性をもっていますよ。

ITエンジニア・プログラマーは
初めのとっかかりを間違うと挫折する可能性大?!

ITエンジニア・プログラマーを目ざそうと思ったら、まずはネットでググって開発に必要なソフトや学習の方法を調べたりといった作業を皆さんやられると思います。調べていくと「結構フリーソフトでいけるやん♪」と思ってしまう情報が多いので、お金もかからず良かった~と思ってしまいがちですが、この選択は始めたそばから挫折する可能性が極めて高く危険です。

たしかにシステム開発に必要な機材は、パソコンとフリーソフトがあれば十分に開発は可能ですが、これは上級者向けで、初心者がいきなりこの方法から入ったら高確率で挫折します。ちなみに私もこの方法で挫折しました(笑)。

では初心者が挫折せずに、とっつきやすい方法は何?と考えると、私がもっともおすすめするのは、Adobe Dreamweaverで学習する方法です。その理由はDreamweaverはフリーのエディタと違い「ライブビュー」「コードヒント」「構文のチェック」機能など、初心者にとって作業がしやすい機能が豊富にあるので、テキストエディタのみの環境に比べて、100倍理解しやすく、実際の開発も楽にできます。

ライブビューでは自分が書いたコードをリアルタイムでプレビューできますし(少々の初期設定が必要です)、コードヒントは文の入力を手伝ってくれるので、すべての構文を自分で手打ちする必要がありません。なので、関数のスペルや文法まで完璧に覚えなくても、なんとなく分かっているレベルでもじゅうぶんに作業が可能です。これはかなりポイントが高いです。挫折する、しないに大きな影響があります。あと構文のチェック機能は、自分が打ち込んだコードに間違いがあると、Dreamweaverが「○行目の○○が間違ってるよー」と知らせてくれます。

プログラムどころかHTMLでさえ、正直全てをテキストエディタのみで入力していくのは大変ですので、システム開発ならなおさらです。また、実際の仕事の現場でも、フリーソフト一本で何でも手打ちで完結するなんて強者はそうはいません。ただ、Dreamweaverは月額で2000円ほどの出費が伴いますので、導入するかは人それぞれの判断になりますが、私は挫折しないためにも、いきなりテキストエディタのみでの学習は避けていただきたいと思っています。一度挫折した私がDreamweaverを使うことで、今では仕事としてやっていけてますし、もしDreamweaverがなかったら、たぶんこの仕事はできなかっただろうなぁと思っています。

挫折しないためにも、この初めの段階にフリーソフトではなく、Dreamweaverを使って学習すること!これがその後の明暗を分ける大きなきっかけになります。初期段階では一番重要な選択ですよ。

初心者が仕事に結びつける
最短の開発言語はずばりPHPです

プログラミング言語はC、C++、JAVAなど多々ありますが、私はPHPから入るのをおすすめします。それは企業から求められているシステム開発は、圧倒的にWEBサイトと絡む案件が多いからです。

それなのにPHPは多々ある言語の中では比較的やさしいほうになります。それもおすすめする理由のひとつです。WEBクリエイターの私でも、内容はHTMLの延長なので多少は扱えます。WebサイトはHTMLで制作しますが、そのままだとただ一方的に情報を発信するだけで終わります。そこにPHPを加えることで、WEBサイトを動的にして、閲覧者が情報を得るだけでなく、プラス便利に使えるWEBアプリケーションとしてサイトを公開することができるようになります。さらには運営者側も日々の運営作業を効率的に簡素化したりなど、PHPはWEBサイトに特化したプログラム言語なのです。

またワードプレスなどのCMSの普及も理由の一つです。ワードプレスはPHPで構成されているので、PHPを使えるようになれば、おのずとワードプレスも扱えます。実際の案件でもこのワードプレスを扱う案件は非常に多いです。具体的にはワードプレスをベースに、PHPでそれぞれの企業に合わせた内容や使い勝手を改造する案件などが特に多いように思います。このあたりはクリエイターの私もやりますが、難易度の高い改造や開発は、やっぱりエンジニアにお任せします。

というように、PHPは仕事の案件がとても多い言語ですので、こちらから着手するのがすぐに仕事にありつけるという意味でもベストだと思います。またC言語などに比べたら随分とやさしいですしね。とはいっても、初めのうちはその前のHTMLやCSSもよくわからないと思いますので、それでも難しく感じるとは思いますが…。

だからこそ、やはりDreamweaverは最低限必須なのかなと思います。

挫折しないPHPプログラムの学習法とは?

ITエンジニア、プログラマーを目指そうと思って、まずは優しそうな参考書を読む、専門のスクールに通ってみるという行動は誰もがとってしまうと思いますが、私はこの段階では絶対におすすめしません。なぜならプログラミングは難しいので、何の準備もなしに参考書を読んだりスクールにいっても、何を言っているのかさっぱりわからないからです。参考書を買ったりスクールに通うにはお金もかかりますので、投資を無駄にしないためにも、これらはもう少し後にしましょう。

では、初めに何をすれば良いのか? それはとっかかりのレベルをもう一段下げて、まずは理解できなくても良いので、とにかくPHPに触れてみることです。初心者向けの解説サイトやYouTubeでじゅうぶんですので、とにかくわけが分からないなりに言われるがまま手を動かしてみる、そして実行してシステムを動かすことで、そこで初めてこういうことかと少しだけ理解できます。

これは自学でじゅうぶんにできますので、初めのうちはやさしい構文を、言われるがまま何パターンもひたすら書いて実行するだけを、ひたすら繰り返しましょう。そうこうしているうちにPHPの言語にも慣れてきて、少しずつ自然に理解もともなってきます。

挫折する方に多いのは、最初のとっかかりの段階を間違えて、参考書を見るとかスクールに習いにいくとかを、いきなり始めてしまう人です。ご自身が小学校に入学した時のことを思い出してみてください。それまでの生活の中で、簡単な文字の読み書きや日常会話はできていたはずです。これができないのにいきなり教科書を開いてもまったくわからないだろうし、会話ができなければ先生の言っていることもわかりません。これとまったく同じです。

まずは難しいことは一切なしで良いので、自己学習でプログラミングを理解するのではなく慣れることだけを目標にがんばってみましょう。すべてはこの下準備を済ませてからです。慣れてきたらそこで参考書を読む、スクールに習いに行くなどすれば、いきなり始めるのと比べて、びっくりするほど頭に入ってくるはずですよ。

下準備が終わったら、いよいよここからが本番です

さあ、ここまでの下準備が終わったら、これからようやく本格的にITエンジニアを目指す道が開けてきます。ここからが本番です。これから何をやるのかですが、これからはレベルを少し上げて、実務に近い作業と参考書などを交えた学習とを並行しながら進めていきます。

参考書を片手にもう少し複雑なシステム作成にチャレンジする、さらにはワードプレスの改造や独自機能の追加などをやってみましょう。今日は参考書、明日はワードプレスのように、いくつかのテーマを決めて、並行して進めたほうが飽きがこなくて長続きします。

以下は実際の仕事でよくある作業なのですが、ワードプレスに静的HTMLページを移植してみるとか、オリジナルで作成したテーマに、管理画面の入力フィールドを紐づけて、管理画面で更新ができるように改良してみるとか、条件でデータベースを出しわけてみるとか、これらは実務でもよくある作業の代表格です。さいわいネットにやり方がたくさん出ていますし、プラグインも豊富ですので、それらを活用しながらよくわからないながらも手を動かしてください。また参考書に書いてあるシステムをそのまま作ってみるのも良いです。これらの作業をしばらく繰り返せば、もう初心者はすでに脱っして、最初のころと比べて苦痛に感じることも少なくなっているでしょう。仕事としてやっていけるレベルにもかなり近づいているはずですよ。

プログラミングの初心者を脱したらやるべきこと

ここまでですでに初心者を脱したレベルにはなっていますので、ここからはITスクールに通って、自己学習で抜けていた部分を補う作業をしましょう。というのも、完全に独学だけでは、書くコードに自己流の癖があったりして、学習のうちはそれでも良いのですが、仕事ではそれがバグにつながったりして限界があります。実際にプロに習うことで「目からうろこ」の状況が多々ありますので、さらなる進化を目指すには良い環境に身を投じましょう。

この「目からうろこ」と感じれるようであれば、もうITエンジニアとしての道は、そう遠くないところに明確に見えてくるでしょう。最初にいきなりスクールや参考書はNGと言ったのはこういうことです。右も左もわからない状態では、せっかく素晴らしいことを教えてもらっても、それが「目からうろこ」と感じないのです。これからの期間は、プロのITエンジニアとしての基盤を作る大事な時期ですので、多少の自己投資は渋らずに頑張ってください。ここでの自己への投資は、ITエンジニアとして仕事ができるようになれば、後で何倍にもなって回収できますのでご安心ください。

私がITスクールを進める理由

ちなみにスクールに通うとなればお金もかかるのですが、それでも私はスクールに通うことをおすすめします。理由は先にも述べたように、システム開発のプロに習うというのもそうなのですが、スクールではたとえば所定のカリキュラムを終えると、そのまま就職先の紹介までサポートしてくれるところが多いからです。ですので、スクールに通うには、卒業後にこの就職先の紹介をしてくれるスクールに行かないと意味がありません。ここがすごく大事です。

せっかくこれまで努力をしても、そのあとITエンジニアとして仕事ができなければ、これまでの努力は無駄になります。とくに年齢が上がってくればくるほど、独学だけで実務の経験がない場合、個人での就職活動だけではなかなか採用にまでいかない可能性が高いです。そういった意味でも、就職先を斡旋してくれるスクールに通うのは大きな意味があります。

ITエンジニア・プログラマーは専門職ゆえ誰もが簡単にやれる仕事ではありません。それゆえ価値が高く、給料も一般職に比べて高い傾向にあります。先行投資分は、その後必ず何倍にもなって自分に返ってきますので、できるだけITスクールに通うことが、初心者で実務経験がなくてもITエンジニアとして仕事ができるようになる一番確実な方法であり近道です。

おわりに

ここまで未経験からITエンジニア、プログラマーに就職、転職するための方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。IT分野はこれからも間違いなく廃れることがない産業ですので、不況に強い仕事という意味でも、従事できれば今後も安心です。

また、この業種は別に本業としてではなくても、副業としても求人案件が豊富ですので、本業は別にあって、プラスアルファの収入の確保にといった要望にも柔軟に対応できます。正直パソコンさえあれば働く場所はどこでも良く、成果さえあげれば良いので在宅ワークにも最適です。働く場所や時間を限定されず、そのうえ不況にも左右されにくいITエンジニア、プログラマーといった職種は、これからはとくにおすすめの職業だと思います。

しかし魅力的である一方、間違えるとすぐに挫折してしまう可能性が高いのも事実です。とはいっても学習の進め方を正しく順序良くこなして、最後はITスクールと提携している企業に、組織的に斡旋してもらえば実はそう難しくないのも事実です。ITエンジニア、プログラマーになりたいのだけれど、具体的にどうすれば良いのか悩んでいたという方は、ぜひ実践してみてください。

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